
戦略的悲観2018/08/23(木)
こんにちは。
今回はカウンセラーからの投稿です。
悲観的…
○○を悲観して…
「悲観」という言葉からは、なんとなく暗いイメージが…
心理療法のひとつ、自律訓練法のなかで学んだ『戦略的悲観』。
その後の考え方に、大きな影響を与えてくれました。
戦略的悲観というのは、簡単にいうと、
“より良い結果につなげるため、あえて悲観的な想定をしておく”
ということ。
今では、さまざまなスポーツ分野でも取り入れられている考え方です。
たとえば、フィギュアスケート。
パーフェクトな演技をめざして滑りだし、冒頭の高難度ジャンプ!
連続ジャンプのひとつめでいきなり転倒… そのミスを立て直せず…
ということがあるかもしれません。
そんなとき、あらかじめミスをしたときのことを想定し、
その後の立て直しの戦略を練って、練習しておけば、
ミスの影響を最小限におさえ、精神的なダメージも少ない。
あえて戦略的な意味で、悪いシナリオも考えて、
そのときの対策もしておく。
良い意味での“悲観”。
これを学んだとき、なるほど!と思いました。
スポーツにかぎらず、仕事、家庭、治療など、
あらゆる場面で参考にできるのではないでしょうか。
小学校卒業のときに、校長先生がおっしゃっていた、
「備えあれば憂いなし」という言葉も思い出されます。
前向き・積極的な意味で、
『戦略的悲観』の考え方をうまく取り入れながら、
いろいろな課題をこなしていけるといいですね。